マミクロセカイ

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2008.10.15 Wednesday | 00:05 | -

日常をちょっと楽しむためのショートショートストーリー


=======もちろんフィクションです。=======
歴史研究家とでもおよびしましょうか。
4月からお仕事でお世話になっている歴史研究家小林先生は、30代半ばの独身男性。
仕事場にお邪魔すると、大抵、スーツにネクタイそしてフチなしメガネという格好。
体型は細身の長身でスラッと伸びた長い手足と少しクセのある髪が特徴的。
大人の男性の雰囲気が綺麗に出てる。
しかし、時々Tシャツとジーンズというラフな格好でお仕事していることも。
これは正直反則だと思う。
以前、ラフな格好の先生をお見かけしたとき、いつもの姿とのギャップに思わずドキドキしてしまった。

先生ともう少しお近づきになりたい!
そんなことを考えながらも、私は先生とのお仕事は担当していないのが現実。
歴史に弱いのでね。
先生にお会いする時は、おつかいなのです。

今日もおつかい。
先生にメールを送るというおつかいです。
先生との仕事を担当している主任は、パソコンに弱い。
メールのやり取りを嫌う人。
だから私に「山崎さん、メールよろしく!」とお願いしてくるのだ。

メールなんて簡単じゃん。
カチカチ本文打ち込んで、送信ボタンクリックすればあっという間だよ。

でも、最近気づいた。
主任は、メールが苦手なのではなく、
「自分が催促をする」側に立つのが嫌なのではないか?・・・と。

だって、私が先生にメールする内容はいつも同じ。
毎月お願いしている原稿の催促なのです。
締切日になっても原稿が届かないことが多いので、
原稿お願いしますという旨のメールを送らないといけないのです。

多少、不満に思いながらもカチカチと小林先生宛にメールを送る私。

小林先生

いつもお世話になります。
さて、毎月お願いしております原稿の件ですが、
編集期限が迫ってまいりました。
お忙しい中大変恐れ入りますが、明日12時までに送ってくださいますよう
よろしくお願い致します。


はぁ。
このお使いはちょっと憂鬱。
先生に直接逢えないし。

次の日、朝一でメールチェックを行うと新着メールありの表示。

あ、小林先生からだ。

添付ファイルがあることから、原稿が送られてきたことを察することができる。
メールの本文に目を通す前に、添付されている原稿チェック。

「主任、小林先生から原稿届きました。いつものフォルダに入れておくので確認お願いします」

「あーありがとう。山崎さん、悪いけど、小林先生にお礼のメール入れておいて」

「はーい」

思わず長い返事をしてしまうのは、
そんなこと言われなくても分かってますからというちょっとした反抗の意を込めて。

返信をするために、小林先生からのメール本文に目を通す。

ん?

思わず顔をパソコンの画面に近づける。

思いがけないメッセージが書かれている。

メールが来る前に送ろうと狙ってましたが、ダメでした。
来月こそは早く送ろうと思います。


え?
え??
これが小林先生からのメール!?

いつも
送りました。確認して下さい。
くらいの事務的な文章で終っているのに。

なんだか可愛い。
「狙ってました」とかツボ。
先生の新しい表情発見。

私の一方通行だけど、先生との距離が一歩前進した気がした瞬間です。

『主任、これからも私が小林先生にメール送りますよ(ハート)』
そんなことを心の中で呟きながら、デスクにあるカレンダーに目を向ける。

嗚呼来月が待遠しい。


日常をちょっと楽しむためのショートショートストーリー
author : エス | - | - | Edit